豊橋市の新アリーナ建設問題

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豊橋市の新アリーナ建設問題

豊橋市ではここ数年、新アリーナ建設問題が新聞の地方面で取り上げられています。まずはインターネット上のニュースサイトやブログなどからどのような問題点、課題があるのかまとめてみましょう。

豊橋市の新アリーナ建設における問題点

豊橋市の財政負担の増加

豊橋市の新アリーナの建設には当たり前ですが多額の費用がかかります。豊橋市の財政状況を考えると、その負担が市民に跳ね返る可能性が懸念されています。豊橋市のアリーナの建設には、設計、建設費だけでなく、完成後の維持管理費や運営費も必要です。これらの費用が将来にわたって市の財政に圧迫し、結果として他の重要な豊橋市の公共サービス、例えば福祉や教育にかかる予算が削減される恐れがあります。

特にアリーナのような大型施設は、長期的な運営コストが予想以上に高くなることが多く、過去の他の自治体の例を見ても赤字運営に陥ることが少なくありません。例えば、維持管理費用の見積もりが甘かったり、予想された利用者数が思うように伸びない場合、これがさらなる財政的な負担として豊橋市に影響を与える可能性があります。

新アリーナへのアクセスの課題

新アリーナの建設予定地が豊橋公園と豊橋駅から離れているため、ちょっとアクセスが不便であると考えられます。公共交通機関が市電くらいしかないので、来場者の多くが車を利用することになります。ただでさえ渋滞が起こりやすい東八町と西八町の区間、その他周辺道路の渋滞や駐車場不足が問題となるでしょう。これに対処するために、道路インフラの整備や駐車場の拡充も必要になりますが、そう簡単に解決する問題でもないでしょうし、これらの追加コストも新たな負担となる可能性があります。

また、アリーナの建設に伴い、周辺地域での住環境が悪化する懸念もあります。例えば、イベント開催時の交通渋滞や騒音問題が地域住民にはストレスとなる可能性があります。特に夜間のイベント後の帰宅ラッシュなどは、八町地域住民にとって大きな負担となることが予想されます。

新アリーナでのイベント終了後には帰宅の観客もテンションが上がっている傾向にあります。大声で騒いだりするという可能性は様々なイベント施設、スポーツ施設の周辺の現状を見ても容易に想像できます。

豊橋市の新アリーナ利用率の不透明さ

新アリーナが本当に多くのイベントやスポーツ大会で利用されるかどうかも疑問視されています。大規模なアリーナは、都市圏では多くのイベントが行われ、集客も期待できますが、地方都市では利用率が低くなる傾向があります。

バスケットボールチームのフェニックスがホームアリーナとして利用するようですが昨今のバスケットボールブームが去ったり、フェニックスの成績が不振だったりすれば観客も見込めません。豊橋市が新アリーナでどの程度のイベントを開催できるか、また、どれだけの来場者を見込めるかが不透明なままでは、採算が合わない可能性も高いです。

また、大規模なコンサートなどはただでさえ「名古屋飛ばし」なんていわれる中で豊橋で開催される可能性は相当低いと考えられます。イベントの誘致が思うように進まない場合、新アリーナの利用が限定されてしまい、結果として無駄な投資となる可能性が高くなります。

新アリーナ建設による地域経済への影響

新アリーナが地域経済に与える影響についても賛否があります。アリーナの建設や運営により、短期的には建設業者や関連産業に利益がもたらされるかもしれませんが、長期的に見た場合、アリーナ周辺の商業施設や飲食店などにどの程度の経済効果があるかは未知数です。

他の都市の例では、大規模なアリーナができても周辺地域の経済が活性化せず、むしろ既存の商店街や小規模な商業施設が廃業に追い込まれるケースもあります。新アリーナが豊橋市全体の経済にどれだけのメリットをもたらすかについては、慎重な分析が必要です。

豊橋市の新アリーナと他の施設との競合

豊橋市には既にいくつかのスポーツ施設やイベントホールが存在します。新アリーナがこれらの施設と競合し、結果的に既存の施設が利用者を奪われることも考えられます。例えば、スポーツクラブや地域のイベントが新アリーナに集中してしまうと、例えば地区体育館などの既存施設の利用率が低下し、これまで利用されていた施設が維持できなくなる可能性があります。

豊橋市民がスポーツに親しんだりするためにはこのような大規模アリーナではなく、校区や地域に小規模なスポーツ施設を充実させた方が良いと思います。

また、他の名古屋市をはじめとする近隣都市にも大規模なアリーナやイベントホールがあります。それらとの競争に勝たなければならないため、結果として新アリーナの運営が厳しいものになるリスクもあります。豊橋市がどのように他施設との差別化を図り、長期的に成功させるかが重要なポイントとなります。

豊橋公園などの環境への影響

アリーナ建設による環境負荷も無視できない問題です。建設される豊橋公園は多くの豊橋市民が憩いの場として利用している公演です。建設に伴う自然環境の破壊や、イベント開催時の大量のゴミ、エネルギー消費、騒音など、環境への負荷が懸念されています。特に、豊橋市の自然環境を保全するという観点からは、新アリーナが環境に与える影響を最小限に抑えるための対策が必要です。

また、アリーナの運営は民間事業者です。30年間にわたって新アリーナの運営を行うという事ですが持続可能な運営が可能かどうかも、今後の大きな課題となるでしょう。

豊橋市で建設予定の新アリーナには、多くの課題が山積しています。財政負担やアクセスの問題、利用率の不透明さ、地域経済への影響など、多角的に見て、慎重な検討が必要です。

豊橋市の新アリーナ問題について対談

豊橋市の新アリーナ問題について内田聖子さんとトーク対談
豊橋市の新アリーナ問題について内田聖子さんとトーク対談

2024年1月のことですがつじ恵はPFI事業の問題点について詳しい内田聖子さんと穂の国とよはし芸術劇場プラットのアートスペースでトーク対談を行いました。なし崩し的に豊橋市の新アリーナ建設計画が進められていますがつじ恵は関心を持って弁護士の立場からもこの豊橋市新アリーナ建設問題に取り組んでくれるでしょう。

そんなつじ恵が私たちの「推しです」